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調理師に告ぐ

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2005年 01月 12日

カウンターがあるということ

当店には5席のカウンターがある。

いままでカウンターのある店舗で働いたことが無い私にとっては、初めてのことな訳だが、非常に難しい。

2名できた場合はいいのだが、一人のお客様というのがいる。
しかもランチタイムに一人で食事というのではなく、夜一人でのみに来るお客様というのは非常にプレッシャー度が高い。

昨日はお一人様が多かったわけなのだが、まず一人目は常連様。
よくきていただけるので、話も弾み和やかなムード。
そのお客様とすれ違うように、一人の出来上がったおっさん来店。

当店は焼酎を多く置いてあるが、そば焼酎は置いてない。
そのお客様はそば焼酎がお好きなようで、なぜおかないのか?についてまくし立てること数回。どこそこの銘柄がおいしいからそれを置けとか、牛乳と割るとよい、とか。

しかも出来上がっているため同じことを何度もいう。

挙句の果てにはお前はもっと勉強しろときた。

ここで私はすぅっと自然に流すことができない。
顔がこわばってしまうし、その後の会話を言われる前と同じようにできない。
もちろん笑顔のつもりだが、フツフツと煮えたぎる脳のことを考えると、相当に珍妙な笑顔になっているに違いない。
2005年の抱負にすべきだな、言葉の合気道みたいなこと。

案の定いづらくなったその人はそそくさと帰っていった。

そして3人目この人が一番ハードな方だった。
一度女性と一緒に来たことがあり、そのときはわりとスムーズにお話をすることができた。
しかし、今回は一人。
彼のアイテムは婦人公論。
ぱらぱらめくりつつ日本酒を傾けていたので、私は話しかけやすい場所で話しかけられるのを待っていた。
一向にしゃべりかけてくる気配がなくなり、(少し前まではその気配を感じていた)手持ち無沙汰に読みもしない婦人公論のページをぺらぺらとめくるのみ。

タイミングを逃した私は何かこちらから話すきっかけを探すが、あいにく何も見つからない。

お互いが相手の出方を伺い、時は過ぎていく。
リングの上だったらブーイングものだ。

自分のタイミングの悪さと、なぜ最初に仕掛けなかったのかを呪ったね。

一言もしゃべらずに最後まで。

もうきてもらえないかもしれない。 ○rz (頭大きめで)

ほんっとにこれからカウンターでの商売を勉強しなければならないと思った。



売り上げ的にはすごく調子がよいわけではない。
AVGで5~6万ぐらいです。
これくらいで1月2月を乗り越えたいですね。

by dekajake | 2005-01-12 14:32


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